お金の勉強をしていると「分散投資が大事」とよく聞きませんか?
投資の世界でよく言われている「卵を一つのカゴに盛るな」ってやつですよね。
出典:大和証券
特に積立NISAは20年間の非課税期間もあり、売却し再購入する際は年間40万円の枠を再利用できない制約もあるため、通常の積立より後になればなるほど自分の資産比率の配分を変えることが難しくなります。
こういった理由もあり積立NISAを利用の方は分散投資については特に気にされてるのではないでしょうか?
分散投資が大事なのは理解してるけど、分散投資した時の効果がわからないから、どれくらい分散投資したらいいかわからへん
そんな方に分散投資の効果を簡単に出せるやり方を紹介します
- 投資信託(ファンド)の資産の分散比率の確認の仕方
- 資産の分散比率からリターンとリスクを出す方法
- リターンとリスクから将来元本割れする確率を出す方法
分散投資のリターン、リスク、元本割れする確率の出し方
ファンドの資産の分散比率の確認の仕方
まずは資産の分散比率を確認しましょう!
例えば「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」で1位に輝いた「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」に投資していたとします。
出典:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020
このファンドの良い所はこれ1つで全世界に投資できるので、買うだけで分散投資ができるんです。
ではこのファンド1つでどのくらい資産を分散できているかご存知でしょうか?
答えは「月次レポート」に載っています。
楽天証券のサイトだと下の図で示している箇所から月次レポートを確認できます。
この月次レポートを開いて2ページ目の真ん中あたりに資産構成の欄があり、そこにどの資産に何%と記載あります。
2020年12月30日現在の月次レポートでは以下の通りでした。
資産 | 比率 |
---|---|
国内株式 | 6.8% |
先進国株式 | 80.1% |
新興国株式 | 13.1% |
資産ごとの分散割合を確認することができました。
複数ファンドの合計の資産分散比率の出し方
複数のファンド買ってて自分の合計の資産の分散比率がわからないんやけど
その場合は少し自分で計算しなければいけないよ
複数ファンドの合計の分散比率の計算例
例えばAファンドを400万円、Bファンドを100万円持っていたとします。
それぞれのファンドの資産比率は月次レポートを見ればわかりますので下のような状態なことはわかると思います。
名称 | 保有額 | 国内株式 | 先進国株式 | 新興国株式 |
---|---|---|---|---|
Aファンド | 400万 | 5% | 80% | 15% |
Bファンド | 100万 | 30% | 35% | 35% |
Aファンドは全体500万中400万つまり80%、同様にBファンドは20%なので下のように合計の比率を計算できます。
名称 | 保有額 | 国内株式 | 先進国株式 | 新興国株式 |
---|---|---|---|---|
Aファンド | 400万(80%) | 5%×80%=4% | 80%×80%=64% | 15%×80%=12% |
Bファンド | 100万(20% | 30%×20%=6% | 35%×20%=7% | 35%×20%=7% |
↓足し算 | ↓足し算 | ↓足し算 | ↓足し算 | |
合計 | 500万 | 10% | 71% | 19% |
これでそれぞれの資産に対する分散比率がわかりました!
ファンドの数が増えても考え方は同じです。間違ってなければ比率の合計が100%(上の表の赤字の合計は100%)となるはずなのでチェックしてみて下さい。
資産の分散比率からリターンとリスクの確認
資産の分散比率からリターンとリスクを確認していきます。
資産の分配比率を入力すると過去の実績からリターンとリスクを簡単に計算してくれるおすすめサイトがmyINDEXの「資産配分ツール(無料)」です。
登録は必要ですが無料で使用できます。
使い方も非常に簡単で、資産の比率を入力しポートフォリオを作るボタンを押すだけです。
今回は「複数ファンドの合計の資産比率の出し方」で求めた国内株式10%、先進国株式71%、新興国株式(エマージング株)19%の比率で入力します。
」
ボタンを押して出た結果がこちら。
入力した分散比率だと過去20年の実績から推測するとリターンが6.9%、リスクが19%とわかりました!
このサイトにはみんなのポートフォリオも見ることができて、みんなの平均はリターン5.7%、リスク10.8%のようです。
みんなのポートフォリオが見れるだけでも十分使い道ありそうやな
myINDEXのサイトでは投資の勉強のページもあり、登録してなくても閲覧可能です。
ぜひ覗いてみて下さい♪
元本割れの確率の出し方
最後に求めたリターンとリスクから元本割れの確率を確認します。
元本割れの確率を出してくれるおすすめサイトが明治安田アセットマネジメントの「投資シミュレーション」です。
リターンが6.9%、リスクが19%で毎月5万円、20年間積立した場合の結果がこちら。
元本割れの確率が12.7%でした。
平均的な場合(この場合50%の確率)で+946万円、10%の確率で+3221万円の運用となるリターンとリスクということもわかりました。
まとめ
投資の資産比率からリターンとリスクの出し方、そのリターンとリスクから将来元本割れする確率の出し方を紹介しました。
出てきた値をどう捉えるかはそれぞれのリスク許容度によります。
分散投資はするけどリターン7%は絶対ほしいからそこはキープした資産割合にしよう!
元本割れする確率は10%以下に抑えたいから、そうなるまで資産分散してみよう
今回紹介した方法はそれぞれの投資目的にあった分散投資にするための目安になると思いますので是非活用下さい。
この方法で出てくる計算結果は必ずしも約束されているわけでないことは十分留意ください。
私はリターン5.5%、リスク12.7%となるような分散投資にしました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた♪
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