- つみたてNISAを始める人
- タイプ別のインデックスファンドの組み合わせが知りたい人
- 2022年の米国市場を踏まえてどのファンドにするか決めたい人
- 平均リターンとリスクの投資シミュレーション結果が知りたい人
2021年12月15日に日本証券業教会(JSDA)によると、2021年9月末時点でNISA総口座数は1,067万口座であり、2020年末と比較して16.7%増加したそうです。
また増加した多くはつみたてNISA口座であり増加率は76.6%だそうです。
つみたてNISAを始める人が増えてるんやなぁ
つみたてNISAを始める人の86.2%は投資未経験者です。
さらにつみたてNISAをしている半分以上は20-30代で2020年末から100万口座近くが増えました。
また2022年、米国市場は下落すると予想されてます。
理由はFRBが2022年に少なくとも3回の利上げを示唆しており、利上げ時は株式市場は下落するためです。
連邦準備制度の最高意思決定機関で日本で言うと日銀です
しかし短期的に見ればマイナスですがつみたてNISAは非課税期間が20年と長期投資前提の投資方法であるため、短期的なマイナスは長期投資にはとっては買い場です。
ウォール街の名言にも「人が売るときに買い、人が買うときには売れ」という言葉があり、マイナス相場でみんなが狼狽売りしている時にいかに心強くして積立できるかが大事です。
そこで今回は2022年版として米国株の割合に注目しながらつみたてNISAを始めたばかりで何を買えばいいかわからない人に向けに、投資タイプ別のおすすめインデックスファンド組み合わせを紹介・解説します。
タイプ別の投資シミュレーションも行います
投資タイプ別ファンド組み合わせ3選
投資タイプ別に具体的なファンドの組み合わせ例を3つ紹介したいと思います。
3つの投資タイプは「暴落時にも強い、守備型ファンド組み合わせ」、「ある程度リターンがほしい、バランス型ファンド組み合わせ」、「リスクは高いけどリターン重視、攻撃型ファンド組み合わせ」です。
各タイプのメリット、デメリット、おすすめの人は次のとおりです
メリット:暴落に強くリスクが低め
デメリット:リターンも低いため大きくプラスにはなりにくい
おすすめの人:日々の値動きが気になり暴落したときに精神的に辛い人
メリット:リターンもリスクのバランス
デメリット:リターンもそれなり高いがリスクもそれなりに高いためマイナスもありえる
おすすめの人: 多少のマイナスは耐えられるけど大きなマイナスは避けたいし、ある程度のリターンは期待したい人
メリット:リターン高め
デメリット:リスクも高く大きくマイナスになる可能性がある
おすすめの人: 途中大きくマイナスになってもへっちゃら、期待リターンを最大化したい人
それぞれの投資タイプ別のファンド組み合わせ例、つみたてNISAの積立額(年40万円、月33,333円積立の場合)、それから過去20年実績データからの平均リターンとリスクを紹介します。
守備型ポートフォリオ組み合わせ
この投資スタイルの具体的なファンドの組み合わせ例は下のとおりです。
インデックスファンド | 比率 | 積立額(33,333円/月の場合) |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 35% | 11,667円 |
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型) | 35% | 11,666円 |
DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型) | 30% | 10,000円 |
このファンド組み合わせは米国株約32%、日本株約5%、その他先進国株約13%、新興国株約6%、先進国債券約26%、日本債券約18%の構成比率になります。
米国株比率は大きくないため、2022年はほぼ横ばいと推測します。
資産クラス構成は株式約56%、債券約44%とリスク許容度的には40代~50代前半の方にオススメの構成だと思います。
過去20年実績データから見ると平均リターン6.5%、リスク11.4%です。
債券の割合が高いため、暴落時にも大きく値が崩れない構成です
バランス型ポートフォリオ組み合わせ
この投資スタイルの具体的なファンドの組み合わせ例は下のとおりです。
インデックスファンド | 比率 | 積立額(33,333円/月の場合) |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 30% | 10,000円 |
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型) | 25% | 8,333円 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 25% | 6,667円 |
DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型) | 20% | 6,667円 |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 5% | 1,666円 |
このファンドの組み合わせは米国株約49%、日本株約9%、その他先進国株約10%、新興国株約5%、先進国債券約16%、日本債券約11%の構成比率になります。
米国株比率はおよそ半分のため、2022年は横ばいかマイナスの可能性があります。
資産クラス構成は 株式約72%、債券約28%とリスク許容度的には30代の方にオススメの構成だと思います。
過去20年実績データから見ると平均リターン7.3%、リスク13.6%です。
The・分散投資と言えるような組み合わせですね
攻撃型ポートフォリオ組み合わせ
この投資スタイルの具体的なファンドの組み合わせ例は下のとおりです 。
インデックスファンド | 比率 | 積立額(33,333円/月) |
---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 80% | 26,666円 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 20% | 3,333円 |
このファンドの組み合わせは米国株約80%、新興国株約20%の構成比率になります。
米国株比率が高いため、2022年はマイナスと予測します。
資産クラス構成は株式約100%とリスク許容度的には20代の方に丁度いい構成と思います。
過去20年実績データから見ると平均リターン9.1%、リスク18.4%です。
米国株のみでないのは、新興国株が米国株を上回るターンも網羅するためです
投資タイプ別の投資シミュレーション結果
各タイプの平均リターンとリスクから以下の条件で投資シミュレーションを実施しました。
- 月3.3万円を20年間積立投資する
- 各タイプの平均リターンとリスクでシミュレーション
平均リターン | リスク | |
---|---|---|
守備型ファンド組み合わせ | 6.5% | 11.4% |
バランス型ファンド組み合わせ | 7.3% | 13.6% |
攻撃型ファンド組み合わせ | 9.1% | 18.4% |
シミュレーションのやり方は過去記事で紹介しているのでよければご覧ください
結果は下のとおりです。
平均評価益 | 元本割れ確率 | |
---|---|---|
守備型ファンド組み合わせ | +88%(+703万円) | 1.8% |
バランス型ファンド組み合わせ | +101%(+803万円) | 2.6% |
攻撃型ファンド組み合わせ | +131%(+1,042万円) | 4.2% |
平均リターンの高い攻撃型ファンド組み合わせが1番平均評価益が高く、守備型ファンド組み合わせが一番元本割れ確率が低い結果となりました。
2022年は米国市場が伸び悩むであろうことから、どのタイプも横ばいもしくはマイナス予想でしたが20年の長期投資であればプラスになることがシミュレーションからわかりました。
長期投資は優秀ですね
各タイプの詳細シミュレーション結果もよければご覧ください。
まとめ
今回はおすすめインデックスファンド組み合わせ3選を紹介しました。
各タイプ別の平均リターンとリスクと構成比率をまとめます。
守備型組み合わせ | バランス型組み合わせ | 攻撃型組み合わせ | |
---|---|---|---|
平均リターン | 6.5% | 7.3% | 9.1% |
リスク | 11.4% | 13.6% | 18.4% |
平均評価益 | +88%(+703万円) | +101%(+803万円) | +131%(+1,042万円) |
元本割れ確率 | 1.8% | 2.6% | 4.2% |
構成比率 | |||
米国株 | 32% | 49% | 80% |
日本株 | 5% | 9% | |
他先進国株 | 13% | 10% | |
新興国株 | 6% | 5% | 20% |
先進国債券 | 26% | 16% | |
日本債券 | 18% | 11% |
つみたてNISAは非課税期間が20年あるのでその期間を余すことなく使う長期投資を行えば、どのタイプでも大きくプラスになります。
ただしあくまでシミュレーション結果であり未来は誰にもわかりません。
自分のリスク許容度と相談しながら決めていきましょう。
僕はバランス型に近い比率で毎月積立してます
本記事では具体的なファンド名、ファンド組み合わせ、積立額を紹介しておりますが、最終的な投資決定は自己責任原則でお願いします。
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